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夕木春央さんの『方舟』、気になっているけど「どんなお話なの?」「時間がなくても読める?」と迷っていませんか?
結論から言うと、とりあえず読んでみて!すごいから!です😂
最後の展開がすごくて、読み終わったあとの気持ちがすごい1冊でした。
私が初めて読んだのは2022年10月。Xの読書アカウントで話題になっていて、書店で買いました。
そのときのXは、「誰もネタバレをしない」という投稿ばかり。それだけで「すごい作品なんだな…!?」と伝わってきたんです。
なので、この記事も前半はネタバレなしで、短めにお届けします。
後半には、ボタンを押すと開く「ネタバレあり」の感想もあります。読み終わった人だけ開いてくださいね。
『方舟』ってどんな本?
- 書名:方舟
- 著者:夕木春央
- 出版社:講談社(単行本 2022年9月/講談社文庫 2024年8月)
- ページ数:単行本 301ページ/文庫 416ページ
- ジャンル:ミステリー(小説)
私が持っているのは、2022年に書店で買った単行本です📚
友人と従兄と一緒に、山奥の地下建築を訪れた柊一。
偶然出会った家族と、地下建築「方舟」で一夜を過ごすことになります。
ところが翌日の明け方、地震が起きて、扉は岩でふさがれ、水が流れこみはじめます。
いずれ「方舟」は水没してしまう…。そんななか、殺人事件が起こります。
だれか一人を犠牲にすれば、残りの全員は脱出できる。
タイムリミットは、およそ1週間。
ネタバレなしの感想
とにかく、最後の展開がすごいんです!
そして、読み終わったあとの気持ちがすごい…!
くわしく書くと、どうしてもネタバレになってしまうので、ここではこれだけにしておきますね😂
地下に閉じこめられて、水がだんだん迫ってくる。
タイムリミットは、およそ1週間。
犯人を犠牲にすれば、残りの全員が助かる…。
この設定の全部に「最後はどうなっちゃうんだろう」って、ドキドキハラハラ!
探偵役の翔太郎さんが、どこまで解決してくれるんだろう?って、翔太郎さんに期待しちゃいました!
今回この記事を書くために、2回目を読みました。
1回目のときは、ハラハラドキドキの設定と結末に、すっかり持っていかれちゃったんです。
でも2回目を読むと、探偵役の翔太郎の推理にも目がいくようになりました。推理が光ってるな〜って!
結末を知ってから読み返しても楽しめる、というのも、この本のすごいところだと思います。
時間がなくても読める?
結論から言うと、読めます! ただ、ひとつだけコツがあります(下で紹介しますね)。
単行本は301ページです。
1回目に読んだときは、10月1日に買って、10月5日にはブクログに「読み終わった」と記録していました。
2回目は、3日で読み終わりました。
- 1日目:60分
- 2日目:20分
- 3日目:90分(日曜日で、まとまった時間がとれるのがここしかなかったので)
合計すると、2時間50分くらいです。
ただ、これは2回目なので、初めて読む人はもう少しかかるかもしれません。
一気読みしたくなるか?で言うと、止まらないです!
登場人物はメモしながら読むのがおすすめ
私は2回目だったので、間があいてもすぐ続きに戻れました。
でも初めての人は、登場人物がものすごく個性的というわけでもないので、迷ってしまうかも?
しかも、冒頭に登場人物紹介もないんです。
なので、登場人物をメモしながら読むのがおすすめです!
この記事に、ネタバレなしの登場人物表を置いておきますね👇
| 名前 | どんな人? |
|---|---|
| 越野柊一(こしの しゅういち) | 主人公・語り手 |
| 篠田翔太郎(しのだ しょうたろう) | 柊一の従兄 |
| 西村裕哉(にしむら ゆうや) | 柊一の大学時代の仲間 |
| 野内さやか(のうち さやか) | 柊一の大学時代の仲間 |
| 高津花(たかつ はな) | 柊一の大学時代の仲間 |
| 絲山隆平(いとやま りゅうへい) | 柊一の大学時代の仲間 |
| 絲山麻衣(いとやま まい) | 隆平の妻 |
| 矢崎幸太郎(やざき こうたろう) | 偶然出会った家族の父 |
| 矢崎弘子(やざき ひろこ) | 偶然出会った家族の母 |
| 矢崎隼斗(やざき はやと) | 偶然出会った家族の息子 |
本を開く時間がなかなか取れない…という人は、Audible版もありますよ!
Audibleを実際に使ってみた感想は、こちらにまとめています👇
司書がAudibleを1ヶ月使って、1冊も聴き終わりませんでした|それでも続ける理由
『方舟』は、Audibleの聴き放題で聴けます(2026年10月時点)。
Audibleには30日間の無料体験があります。登録したら、その日のうちに10分でいいので聴いてみてください👂
『方舟』はこんな人におすすめ
- 今までにないミステリーの衝撃作を味わいたい人
- クローズドサークルものが好きな人
- 忘れられない読書体験をしたい人
まとめ|とりあえず読んでみて!すごいから!
『方舟』は、水没していく地下建築で起きた殺人事件をめぐるミステリーです。
- 最後の展開と、読み終わったあとの気持ちがすごい
- 2回目は、探偵役・翔太郎の推理にも目がいく
- 単行本301ページ。2回目は3日・2時間50分で読めた
- 登場人物はメモしながら読むのがおすすめ
夕木春央さんの『楽園』の感想も書いています👇
【感想】夕木春央『楽園』は面白い?方舟・十戒から読んできた司書のネタバレなし感想
最後の展開に驚きたい人には、こちらもおすすめです👇
結末に驚愕!ラスト1ページで世界がひっくり返る小説5選
次は『十戒』を読み返す予定です😊
⚠️ここから先はネタバレありです⚠️
真相と結末に触れます。まだ読んでいない人は、ここでストップしてくださいね!
ネタバレありの感想を読む(クリックで開きます)
【ネタバレあり】いちばん心に残った場面
読み終わったとき、思わず「真相の先にある絶望がやばい」と読書記録に書いてしまいました。
いちばん心に残ったのは、単行本p.293で、麻衣が柊一に告げた真相です。
今から地下で死ぬことになるのは、私じゃなくて、柊一くんたちなの。
(夕木春央『方舟』講談社)
この場面を読んだとき、最初は麻衣が何を言っているのか分かりませんでした。
でも、その意味が分かったとき…ゾッとしました。
今までの事件が、すべて合理的な理由に基づいている。そう理解すると、麻衣が冷静にこの異常事態に対処してきたんだと、怖くなりました。
【ネタバレあり】2つの「さよなら」
もうひとつ心に残ったのが、2つの「さよなら」です。
- 単行本p.289:柊一から麻衣への別れの言葉「ーーじゃあ、さよなら」
- 単行本p.300:麻衣から柊一への別れの言葉「ーーじゃあ、さよなら」
同じ言葉なのに、この対比がエグいんです…!
殺人犯の麻衣を犠牲にして自分が助かる未来を選んだ柊一の「さよなら」は、迷った末に愛した人を切り捨てた残酷な別れでした。
しかし、麻衣からの「さよなら」には迷いもない、自分以外の全員を見捨てた、もっと残酷な別れの言葉でした。

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