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米澤穂信さんの人気シリーズ「小市民シリーズ」に、新しい短編集が出ました〜!
それが『倫敦(ロンドン)スコーンの謎』です🍰
結論から言うと、今回もスイーツがおいしそうで、小鳩くんと小佐内さんの距離感が心地いい1冊でした😊
殺人事件は起きません。二人が日常のふしぎな謎を解き明かしていく、やさしめのミステリーです。
作品情報
- タイトル:倫敦スコーンの謎
- 著者:米澤穂信
- 出版社:東京創元社(創元推理文庫)
- 刊行:2026年4月
- ページ数:279ページ
- シリーズ:小市民シリーズの短編集(『巴里マカロンの謎』に続く2冊目)
高1の冬〜高2の夏、二人の「日常の謎」
この本に入っているのは、小鳩くんと小佐内さんが高校1年の冬から2年の夏にかけて出会った4つの謎です。
時期でいうと、『春期限定いちごタルト事件』と『夏期限定トロピカルパフェ事件』のあいだのお話ですね。
収録されているのは、この4編です。
- 桑港(サンフランシスコ)クッキーの謎
- 羅馬(ローマ)ジェラートの謎
- 倫敦(ロンドン)スコーンの謎
- 維納(ウィーン)ザッハトルテの謎(書き下ろし)
タイトルを見ただけで、おなかがすいてきませんか…!?😂
📝 いちばん好きだった話:「桑港クッキーの謎」
私がいちばん好きだったのは、1話目の「桑港クッキーの謎」です。
二人が通う高校のOBが、有名な美術の賞を受賞したというニュースが流れます。
そして母校である二人の高校で、そのOBの美術家・縞大我さんの高校生のときの作品が見つかるんです。
ところが、その作品には盗作の疑いが…!?
読みながら「盗作なんじゃ…!?」とドキドキしてしまいました😂
そのぶん、真相がわかったときの驚きが大きくて、本当に面白かった〜!
続きはぜひ本で確かめてくださいね。
📚 ほかの3つの話も、謎がクセになる!(ネタバレなし)
羅馬(ローマ)ジェラートの謎|なぜ彼女はジェラートを食べないの?
小鳩くんと小佐内さんが、約束していたジェラートを食べに行くお話です。
お店が入っているショッピングモールのフードコートで食べていると、二人はあることに気づきます。
ある席に座っている女性が、その店のジェラートを前にして、まったく手をつけていないんです。
ジェラートは、食べないと溶けてしまうのに…!
しかもその女性は、二人が来る前から座っていて、二人が食べ終わっても一向に食べようとしません。
「なぜ彼女はジェラートを食べないのか?」を、二人が推理していきます。
何気ない場面まで伏線になっていて、読み終わってから「すごい…!」ってなりました。
ちなみに、小鳩くんが食べたのはコーヒー、小佐内さんが食べたのはチョコスプレーをトッピングしたミルクのジェラート。
ちょうど暑い日に読んだので、「そんなにおいしいジェラート、私も食べたい✨」と思っちゃいました😊
倫敦(ロンドン)スコーンの謎|手順は完璧なのに、なぜ生焼け?
本のタイトルにもなっている3話目は、小佐内さんのクラスの調理実習のお話です。
材料も、作る手順も、担当した人の手際も、問題はなかったはず。
それなのに、できあがったスコーンは先生に「生焼け」と言われてしまいます。一体なぜ?
真相を知ると「なるほどな〜」と納得でした!
維納(ウィーン)ザッハトルテの謎|壊れたはずの作品が、無傷で飾られていた!?
4話目は、文庫のための書き下ろしです。
1話目に出てきた縞大我さんが、講演会の講師として母校に招かれることになります。
ところが校内には、「講演会を中止しろという脅迫状が届いたらしい」という奇妙なうわさが…。
そして講演会の前に、展示される予定だった作品が壊れてしまうんです!
それなのに講演会の当日、縞大我さんのそばに飾られた作品には、傷一つついていませんでした。
誰が作品を壊したのか? なぜ無傷で飾られていたのか?
下校中に、さらっと謎を解いてしまう小鳩くんと小佐内さんの会話がかっこいいんですよね〜✨
1話目とつながっているのも、短編集ならではの楽しさです。
近すぎず遠すぎず。二人の距離感が心地いい
小鳩くんと小佐内さんは、恋人でも友だちでもなく、「互恵関係」というつながりの二人です。
この近すぎず遠すぎずの距離感が、なんとなく心地いいんですよね。
そんな二人が、息を合わせて謎に向き合う姿を見るのが楽しいんです。
こんな人におすすめ
- 小市民シリーズが好きな人
- 甘いものが好きな人
- 日常系のミステリーを楽しみたい人
反対に、殺人事件が起きるようなミステリーを読みたい人には、ちょっと物足りないかもしれません。
日常系のミステリーがもっと読みたい人は、こちらもどうぞ👇
日常ミステリおすすめ5選|小さな違和感がクセになる読みやすい傑作集
初めて読む人にもおすすめ?
この本から読んでも楽しめると思います!
ただ、今までのシリーズを読んでいたほうが、登場人物や二人の関係がよく分かるので、そちらもおすすめです。
シリーズを読む順番は、こちらにまとめています👇
小市民シリーズ読む順番まとめ|初心者にもわかりやすく解説!
まとめ|今回もおいしくて、心地いい小市民シリーズでした
『倫敦スコーンの謎』は、スイーツと日常の謎がたっぷりつまった短編集でした🍰
- いちばん好きな話は、盗作の疑いをめぐる「桑港クッキーの謎」
- いちばんおいしそうだったのは、「羅馬ジェラートの謎」のジェラート
- 手順は完璧なのに生焼けのスコーン、無傷で飾られた作品…ほかの話の謎も読みごたえたっぷり
- 近すぎず遠すぎずの二人の距離感が、やっぱり心地いい
小市民シリーズが好きな人は、ぜひ読んでみてくださいね😊

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