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『十角館の殺人』って、気になるけど「難しいって聞くし…」「期待外れだったらどうしよう…」と迷っていませんか?
結論から言うと、全然期待外れじゃないです!記憶をなくして、もう一度まっさらな気持ちで読みたいミステリの一つです😂
この記事では、司書歴15年の私が、前半はネタバレなしで、あらすじ・登場人物・読み方・感想をまとめました。
後半はネタバレありで、あの「衝撃の一行」を読んだときの気持ちを書いています。
まだ読んでいない人は、前半だけ読んで大丈夫ですよ〜!
『十角館の殺人』の基本情報
- 著者:綾辻行人
- 出版社:講談社(講談社文庫〈新装改訂版〉)
- 刊行:2007年10月(もとは1987年に講談社ノベルスから刊行)
- ページ数:495ページ
- ジャンル:小説(本格ミステリ)/「館シリーズ」の1作目
『十角館の殺人』は、綾辻行人さんのデビュー作です。
そして、「新本格ミステリ」の先駆けといわれる作品でもあります。
ここから日本のミステリの新しい流れが始まった、なんて言われているんです!
あらすじ(ネタバレなし)
舞台は、九州の孤島・角島(つのじま)。
島には、十角形の奇妙な館「十角館」が建っています。
この館を建てた建築家・中村青司は、半年前、同じ島にあった「青屋敷」の火事で亡くなりました。
そんないわくつきの島に、大学のミステリ研究会のメンバー7人が合宿でやってきます。
ところが、そこで次々と殺人事件が起きて…!?
いっぽう本土では、死んだはずの中村青司の名前で手紙が届きます。
その手紙をきっかけに、本土に残った人たちが半年前の事件を調べはじめます。
登場人物(ネタバレなし)
島にいるミステリ研のメンバー
おたがいを、海外のミステリ作家の名前をニックネームにして呼び合っています。
- エラリイ(私の推しです…!)
- カー
- ルルウ
- ポウ
- アガサ
- オルツィ
- ヴァン
本土にいる人たち
- 江南孝明(かわみなみ たかあき)
- 守須恭一(もりす きょういち)
- 島田潔(しまだ きよし)
『十角館の殺人』は難しい?理由は2つ
「十角館の殺人 難しい」と検索する人もいるみたいです。
私が読んでみて、「ここでつまずくかも?」と思ったのは2つです。
理由① 推理作家の名前で呼び合うので「誰が誰?」となる
主に島のほうの登場人物は、おたがいを推理作家の名前で呼び合います。
エラリイ、カー、ルルウ、ポウ…と次々に出てくるので、「誰が誰なの!?」と混乱するかもしれません。
そんなときは、この記事の「登場人物」を見返してみてくださいね😊
理由② 「島」と「本土」の視点が交互に変わる
この本は、章ごとに「島」のメンバーと「本土」の人たちの視点が交互に切り替わります。
読書に慣れていない人は、「あれ、いまどっちの話?」と迷ってしまうかもしれません。
私は、村上春樹さんの『海辺のカフカ』などで、視点が交互に切り替わる展開に慣れていたほうでした。
なので、あまり気になりませんでした。
迷わないための読み方
結論から言うと、まずは章の見出しを見るのがおすすめです!
第一章から第八章までは、「一日目・島」「一日目・本土」のように、見出しに「島」「本土」がついています。
「いまは島の話だな」「次は本土だな」と見出しで確認しながら読めば、迷わずに読めますよ😊
ただし、第九章からは見出しが「五日目」のように日付だけになります。
そこからは、本文を読みながら「いまはどっちかな?」と確かめてみてくださいね。
感想(ネタバレなし)
本編453ページ、ずっと面白い〜!
息もつかせぬ展開で、ずっとドキドキハラハラ…!
「だれが犯人なの!?」と思いながら、ページをめくる手が止まりませんでした。
私はエラリイ推しだったので、
「これでエラリイが犯人だったら嫌だな〜」
と思いながら読んでいました😂
犯人や真相は、まったく予想がつきませんでした。
最後まで読まないと、全然分かりませんでしたよ〜!
ある一行で「え、まさか!?」
ある一行が目に入った瞬間、時がとまったかのように思えました。
思わず「…え?」と声が出て、信じられなくて二度見しました😂
その一行が何なのかは、ぜひ自分の目で確かめてください…!
『十角館の殺人』は期待外れ?
「十角館の殺人 期待外れ」と調べる人もいるようです。
私の答えは、全然期待は外れてないですよ!
記憶をなくして読みたいミステリの一つです!
ただ、「期待外れ」と感じる人がいるのも、ちょっと分かる気がします。
ミステリーをたくさん読んでいる人だと、途中で犯人に気づいてしまうこともあるのかも…?
私は読んだとき、ミステリ初心者でした。だからこそ、新鮮に驚けたのかも〜!
「ミステリーをあまり読んだことがない人」にこそ、おすすめしたい一冊です😊
こんな人におすすめ
- ミステリーをあまり読んだことがない人
- 孤島・館もの(外と連絡が取れない設定)が好きな人
- 本格ミステリを味わいたい人
まとめ(ネタバレなし)
『十角館の殺人』は、
- ニックネームの呼び合いや、視点の切り替わりにとまどうかもしれない
- 第八章までは「島」「本土」の見出しを見ながら読めば迷わない
- 本編453ページ、ずっと面白い
- 最後まで犯人が分からない
そんな一冊です。
私にとっては、記憶をなくしてもう一度読みたいミステリの一つです。
まだ読んでいない人は、ぜひネタバレを見る前に読んでみてくださいね〜!
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⚠️ここから先はネタバレありです⚠️
犯人と真相に触れます。まだ読んでいない人は、ここでストップしてくださいね!
ネタバレありの感想を読む(クリックで開きます)
【ネタバレあり】衝撃の一行を読んだときの気持ち
私が付箋を貼ったのは、402ページの「ヴァン・ダインです」という一行です。
初めて読んだときは、まさにこの一行が目に入った瞬間、時がとまったかのように思えました。
「…え?」と思わず驚いた声が口に出て、信じられなくて二度見しました😂
でもそこには、ヴァン・ダインである守須がいました。
エラリイが犯人だったら嫌だな〜と思いながら読んでいたのに、まさかあなたが犯人だったとは…!
読み返して思ったこと
今回読み返したときには、
「やっぱりこの展開は上手いよな〜!」
「名乗るだけで犯人と分かるなんて、すごいよな〜!」
と、綾辻先生への尊敬の念がこみあげてきました。
だって、このデビュー作がなければ、今のミステリ作品は生まれなかったかもしれないんですから!
すごーい!
本を見返して気になったこと(私の推測)
記事を書くために本を見返していて、気になったことがあります。
「守須」という名字には、ふりがなが見つけられませんでした。
もしかしてこれ、フランスの作家モーリス・ルブラン(「怪盗ルパン」シリーズの作者)を思い出させる名前なのでは…!?
島のメンバーはみんな、推理作家の名前で呼び合っていますよね。
守須の本当のニックネームは「ヴァン」。なのに名字は「モーリス」っぽい…。
これって、読者が守須とヴァンを結びつけないようにするための、あえてのミスリードなのかな?と思いました。
(あくまで私の推測です😂 みなさんはどう思いますか?)

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