※本記事にはプロモーションが含まれています。
私、座れなかった日の電車で、カバンから本を出すのをやめました!
片手でつり革、片手でカバン。そこから文庫を取り出して、ページを押さえて、人の肩に当たらないように気をつけて……しゃらくせえ!
となんだか本を開くこと自体が、億劫に感じていたんです😂
司書として15年、本のそばで働いてきた人間が、通勤のあいだ本を読まない。
通勤中の電車の中は貴重な読書タイムだというのに…!(ぐぬぬ)
それが少し悔しくて、Audibleを始めてみました✨️
1ヶ月たったいまの、正直な記録です。
結論から先に言うと、1冊も聴き終わっていません!(まじで〜!?)
そもそもAudibleって?
Amazonのオーディオブックサービスで、プロのナレーターや俳優さんが本を朗読してくれます🎧
月額1,500円(プレミアムプラン)で、対象の作品が聴き放題。
スマホのアプリで聴けて、ダウンロードしておけば電車の中でもOKです◎
結論:Audibleは「一度読んだ本」から始めると、うまくいきます

先に、この1ヶ月でいちばん強く思ったことを書きます。
聞く読書は、初めて読む本より、一度読んだことのある本のほうが向いています。
理由はあとで詳しく書きますが、ひとことで言うと「耳は、戻るのが苦手だから」です。
これから始める方が最初の1冊を選ぶとき、ここだけ知っておくと、たぶん挫折しません。
私が選んだのは『ノルウェイの森』でした
最初の1冊に選んだのは、村上春樹さんの『ノルウェイの森』です。
選んだ理由は…朗読が俳優の妻夫木聡さんだったから🥰
単純に「この人の声で聴いてみたい」と思ったんです!だって豪華すぎん!?
でも1ヶ月たってみて、この選び方は、じつはかなり正解だったと思っています。
紙の本は、書かれている内容だけが中身です。でもオーディオブックは、同じ本でも「誰が読むか」で別の作品になる。声のトーン、間の取り方、会話のときの温度。それを含めて1冊なんだと、聴いてみて初めてわかりました。
だから、最初の1冊を「あらすじが面白そうだから」で選んで合わなかった人は、本が合わなかったのではなく、声が合わなかっただけかもしれません。サンプル再生で声を聴いてから選ぶ、というのは思っている以上に大事です。
聴いていたのは、家事をしている時間と、通勤の時間

この1ヶ月で、私がAudibleを聴いていた時間はほぼこの2つでした。
家事をしている時間
手はふさがっているのに、耳は空いている。家事の時間はまさにそれです。
私は、洗濯物をたたむときと、洗い物のときに聞いていました!
手を動かすだけの単純作業+Audibleの読書は相性がとてもいいです◎
料理のときにも聞いていたのですが、私的にはあまりおすすめできません💦
料理って忙しいんですよね!食材を炒めたり、味付けしたり…次の段取りを考えているときには耳から入ってくる物語には集中できないと思って、するとしても下準備のときだけにしています😂
通勤の時間、とくに座れなかった日
これがいちばん効きました。
座れた日は、紙の本を読めばいいんです。でも座れなかった日。
冒頭に書いたとおり、立ったまま本を開くのは、私にはどうしても億劫でした。
その日の往復が、まるごと読書の時間になりました。
ここが大事なところ!Audibleは「読書の時間を増やす」のではなく、「読書にならなかった時間を読書に変える」道具なんだと思います。
私の場合は、もともと本を読めていた時間を置き換えるものではありませんでした。
正直に言うと、頭に入ってこない日もあります

ここからは、いいことばかりではない話です。
聴いていても、内容がまったく頭に入っていない時間が、正直あります。
私の場合、はっきり2つのパターンがありました。
1. 子どもに話しかけられているとき
当たり前と言われればそれまでなのですが、これが想像以上でした。
家事の途中で子どもから話しかけられて返事をした瞬間、物語は止まってくれません。
こちらが会話をしているあいだも、朗読は先へ進んでいきます。
気づくと、話が知らないところまで来ている。
「ながら聴き」にも、向いている「ながら」と向いていない「ながら」があるということです。
手を動かす作業とは相性がいい。でも、言葉を使う作業とは同時にできません。
2. 知らない言葉が出てきたとき
こちらのほうが、私には厄介でした。
聞き慣れない言葉や登場人物が出てくると、そこで頭が一瞬止まります。
「いまのは何だろう」「この登場人物誰だったっけ…?」と考えているあいだに、朗読は次の文へ進んでしまう。
紙の本なら、自分のペースで読むのをいったん止められますよね。
そして分からない言葉をもういちど読み直したり、登場人物紹介のページに戻ったりすることも。
でも耳は、それができないのがもどかしい…!
巻き戻すには画面を見て操作する必要があって、家事中や電車の中では、その「ちょっと戻る」が思いのほか面倒なんです。
耳は、戻るのが苦手。 これが、聞く読書のいちばん本質的な弱点だと思います。
1ヶ月で、1冊も聴き終わりませんでした

そしてこれが、この記事でいちばん正直に書いておきたいことです。
1ヶ月たったいま、『ノルウェイの森』はまだ前編の途中です。
紙の本なら、たぶん1週間ほどで読み終わっている本です。
それが1ヶ月かけて、まだ半分にも届いていない。
理由ははっきりしていて、オーディオブックは、単純に再生時間が長いからです。黙読なら目が飛ばしていける部分も、朗読は一語ずつ読み上げます。速度を上げることもできますが、上げすぎると今度は物語の余韻が消えてしまう。
「ながら聴きで読書量が倍に!」というような言葉を見かけることがありますが、私の実感はまったく逆でした。冊数は増えません(まだ今のところは…)
それでも、この1ヶ月の通勤と家事の時間には、確かに物語が流れていました。読めていなかった時間が読書に変わったのであって、読書の量が増えたわけではない。この違いは、始める前に知っておいたほうがいいと思います。
だから「再読」なんです
さて、冒頭の結論に戻ります。
一度読んだことのある本から始めると、うまくいきます。
『ノルウェイの森』は、私は紙の本で一度読んでいます。あらすじも、登場人物も、結末も知っている。
だから、子どもに話しかけられて数十秒聞き逃しても、知らない言葉でつまずいても、頭の中の映像が途切れません。「ああ、いまはあの場面だな」と、自分で補って追いつける。
もしこれが初めて読む本だったら、たぶん一度つまずいた時点で、何が起きているかわからなくなって、そのまま聴かなくなっていたと思います。
同じ本でも、読む人の状態によって難易度は変わります。オーディオブックにおける「あらすじを知っている」は、その難易度をぐっと下げてくれる補助輪です。
だから、ひらぱる式おすすめの順番はこうです。
- 1冊目は、昔読んで好きだった本の再読
- 耳で聴く感覚に慣れてきたら、初めての本へ
- 難しい本・情報を正確に受け取りたい本は、無理せず紙で
3つめは大事です。全部を耳に置き換える必要はありません。私も、仕事で読む資料を耳で聴こうとは思いません。
向いている人・向いていない人

1ヶ月使ってみて、はっきり分かれると感じました。
向いていると思う人
- 座れない通勤時間が毎日ある人
- 家事のあいだ、手はふさがっているけれど耳は空いている人
- 「本を読みたいのに読めていない」ことが、なんとなく心に引っかかっている人
- 昔読んで好きだった本が何冊か思い浮かぶ人
向いていないかもしれない人
- 読書の冊数を増やしたい人(増えるとは限らない!)
- 静かな環境でじっくり集中して読むのが好きな人
- 難しい本や資格の勉強を、耳だけで済ませたい人
- 小さいお子さんと過ごす時間が長く、会話が頻繁にある時間帯にしか聴けない人
正直に書きましたが、向いていない人がいるのは当たり前だと思っています。合わない道具を無理に使うより、そのぶん紙の本を1冊読むほうがずっといいです。
それでも、私は続けます
30日間の無料体験が終わりました。ここからは月額1,500円です。
1冊も聴き終わっていないのに、私は継続することにしました。
理由は単純で、聴きたい新刊がどんどん増えていくからです。ライブラリを眺めていると、「これ、あの声で聴いたらどうなるんだろう」と思う本が次々に出てくる。紙で積んでいる本とは別の場所に、もうひとつの積読ができている感じです。
それに、この1ヶ月で私の通勤時間は確実に変わりました。座れない日にため息をつかなくなった。それだけでも、私には十分でした。
まとめ

1ヶ月使ってみて、わかったことをまとめます。
- Audibleは読書量を増やす道具ではない。読書にならなかった時間を読書に変える道具
- 最初の1冊は、一度読んだ本の再読がいい。耳は戻るのが苦手だから
- 朗読者の声で選んでいい。サンプルを聴いてから決める
- 言葉を使う作業との同時進行はできない。手を動かす作業とは相性がいい
- 難しい本は、無理せず紙で
「本が読めない」と感じている理由は、人によって違います。時間がないのか、集中が続かないのか、そもそも何を読めばいいかわからないのか。
私自身がそのことを整理した記事があるので、よかったらこちらも読んでみてください。
それと、いざ始めようとすると「で、何を聴こうかな?」でつまずいたりもします😂 最初の1冊は昔好きだった本の再読がおすすめなので、思い出す手がかりにこちらもどうぞ。

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