はじめに
「気づいたらもうこんな時間…!?」
読書に夢中になり、夜更かししてしまった経験はありませんか?
(私たちのまわりのどこかに、時間泥棒がいるとしか思えないです)
今回は、物語の展開が速くて手が止まらない、一気読み必至の小説を10作品厳選してご紹介します。伊坂幸太郎、有川浩、東野圭吾など人気作家の名作を中心に、次の読書リストに加えたくなる本ばかりです。
『蜜蜂と遠雷』/恩田陸
あらすじ
国際ピアノコンクールを舞台に、個性豊かな4人のピアニストの成長と葛藤を描く群像劇。彼らの視点から紡がれる物語は、読むだけでまるで音楽が聞こえてくるような臨場感があります。
おすすめポイント
- 直木三十五賞・本屋大賞ダブル受賞の話題作で、文学的評価も高い
- 「読む音楽」と称されるほど臨場感のある描写で、ページをめくる手が止まらない
- 成長・葛藤・友情・競争が織り込まれ、感情移入しやすい
『白夜行』/東野圭吾
あらすじ
大阪の廃墟ビルで、質屋を営む男性が殺されていた――事件は、容疑者の死をもって迷宮入りに。
あとに残されたのは、「被害者の子」の桐原亮司と「容疑者の子」の西本雪穂。
この二人の周囲で起こる不可解な事件の真相とともに、成長した彼らの影を追い求めていく――
おすすめポイント
- 物語の展開が緻密で、一度読み始めると止まらない
- 周囲から見た亮司と雪穂の描写が秀逸で、感情移入しやすい
- 東野圭吾ならではのサスペンスと人間ドラマが巧みに融合
『ゴールデンスランバー』/伊坂幸太郎
あらすじ
物語の舞台は仙台市。新首相の凱旋パレードが爆破され、首相が暗殺される事件が起きる。
首相暗殺の犯人に仕立て上げられた元宅配ドライバーの青柳雅春。彼の無実を証明するための、過酷な逃亡劇が今はじまった――
おすすめポイント
- 展開がスピーディで、読んでいる手が止まらない一気読み必至のストーリー
- 青柳雅春と親友・森田、元恋人や仲間との繋がりを描いた人間ドラマが感動的
- 伊坂幸太郎ならではの緻密なトリックとサスペンスが見どころ
『図書館戦争』/有川浩
あらすじ
近未来の世界では、「メディア良化法」が制定され、出版物が厳しく取り締まられるようになってしまった。主人公・郁は、かつて自分を守ってくれた「王子様」の後を追って、女性初の「図書隊」の特殊部隊員となっていた。本を守るべく、同僚や上司たちとともに、切磋琢磨しながら成長してゆく日々を描いた作品。
おすすめポイント
- 架空の法律によって「図書館が武装して戦う」という意外な世界観が魅力的
- 主人公・郁の全力投球で奮闘する姿に、モチベーションが上がる
- 「王子様」に憧れる郁の恋愛模様にも注目
『かがみの孤城』/辻村深月
あらすじ
中学生のこころは、クラスメイトによるいじめで不登校となってしまっていた。
家に引きこもる日々の中、突然部屋の鏡が光りだして、鏡の中のお城へと吸い込まれてしまう。そこに集められていたのは、同じような悩みを抱えていた同世代の男女7人。
どんな願いも叶えてくれる「願いの鍵」を探す彼女たちは、自身が抱える秘密や葛藤を打ち明け、交流を重ねてゆく…
彼女たちを孤城に呼んだ「オオカミ様」の本当の目的とは――?
おすすめポイント
- 現実世界の苦しみが、不思議なファンタジー世界を通じて丁寧に描かれていく展開が魅力
- 個性豊かな子どもたちが、悩みや葛藤を乗り越えて成長する姿が感動的
- クライマックスで明かされる「オオカミ様」の真意と、胸を打つ結末に涙が止まらない
『告白』/湊かなえ
あらすじ
終業式の日、担任教師の森口は、衝撃的な告白を始める――「自分の娘は、このクラスの生徒に殺された」のだと。その「告白」は、生徒たちの心を乱し、教室を不穏な空気で満たしてゆく。
物語は、事件に関わる複数の人物の視点で語られ、次第に事件の真相が明らかになっていく。すべての真実を私たちが知ったとき、森口の復讐劇はクライマックスを迎える――
読み始めたら止まらない、湊かなえの代表作にして「イヤミス小説」の金字塔。
おすすめポイント
- 息をのむ冒頭から始まり、衝撃のラストまで一気に読ませる展開
- 章ごとに語り手が交代していく中で、緻密な伏線の真相が明らかになる瞬間は鳥肌もの
- 「正義とは何か」「罪と罰の境界線とは」と考えさせられる深いテーマ性
『容疑者Xの献身』/東野圭吾
あらすじ
高校の数学教師・石神哲哉は、隣人のシングルマザー・花岡靖子とその娘・美里が起こした殺人事件を隠すため、天才的な頭脳で「完全犯罪」を計画する。
一方で事件を捜査するのは、天才物理学者・湯川学(ガリレオ)。
天才同士の緊迫した頭脳戦の行方とは? そしてタイトルに込められた「献身」の本当の意味とは――。
おすすめポイント
- 巧妙なトリックに裏付けられた完全犯罪計画
- 二人の天才・湯川と石神の論理と情熱がぶつかり合う対決
- 人を愛すること、人を救うとはどういうことなのか――切なすぎる結末
まとめ
今回ご紹介した作品は、どれも面白すぎて一気読みを覚悟してほしいものばかりです。寝る前に読みはじめた場合の睡眠不足には、くれぐれもご注意ください。
- 手に汗握る展開のミステリー・サスペンス
- 登場人物たちの葛藤や成長に注目の作品
- 読後に深い余韻を残すテーマを描ききった話題作
一度読んだことがある作品でも、再読すると新しい発見があるかもしれません。名作は何回読んでも楽しめるのが読書の魅力です。
今回のおすすめ小説7選は、あなたの読書時間に刺激と感動をもたらしてくれること間違いなし。ぜひその時の気分で気になる作品を手に取ってみてください。
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