子育てママのリフレッシュ読書|スキマ時間で読めるおすすめ本5選

おすすめ○○選

「読書したいけど時間がない……」
そんなふうに思っている子育て中のママへ。
朝から晩まで、家事・育児・仕事に追われる毎日の中で、自分の時間を持つことは簡単ではありません。
けれど、ほんの5分でも本を開いて、物語の世界に身を置くことができたら――
心がふっと軽くなったり、気持ちをリセットできたりすることってありますよね。

この記事では、子育て中の忙しいママでも「スキマ時間」で読める、心がじんわりと温まる短編集や連作小説を5冊ご紹介します。
どれもページ数や章立てがコンパクトなので、ちょっとした空き時間に読み進めやすいのが魅力です。
毎日頑張る自分へのごほうびに、読書というやさしい時間を取り入れてみませんか?

① 『木曜日にはココアを』青山美智子(宝島社文庫)

連作短編集の名手・青山美智子さんによる、やさしさに満ちた一冊。
舞台となるのは、小さなカフェ「マーブル・カフェ」。
そこを訪れるさまざまな人々の物語が、一話ごとに語られていきます。

大きな事件が起きるわけではないけれど、誰かの心に小さな変化が訪れる。
そんな穏やかな展開と、つながりの妙が心地よい読後感を生み出します。
「今日も少し疲れたな……」という夜に、あたたかいココアのように心に染みる作品です。

② 『宙(そら)わたる教室』伊与原 新(講談社)

東京・新宿の都立高校定時制を舞台に、科学部に集う生徒たちの姿を描いた連作短編集。
第70回青少年読書感想文全国コンクール〈高等学校の部〉課題図書に選出され、NHK「ドラマ10」でも映像化した話題作です。

21歳の岳人、元不登校の佳純、戦後に集団就職した70代の長嶺など、年齢も背景も異なる生徒たちが、
理科教師・藤竹のもとで「火星のクレーターを再現する」という大胆な実験に挑みます。

「学ぶことに遅すぎるなんてない」
そんなテーマが、静かに胸に届く感動作。
何度も読み返したくなる、やさしく力強い青春群像劇です。

③ 『クジラの彼』有川浩(角川文庫)

自衛隊を舞台にした恋愛短編集。
『図書館戦争』シリーズでも知られる有川浩さんらしい、軽快で愛らしい恋模様が詰まった6つの物語が楽しめます。

厳しい現場で働く自衛官たちと、その恋人たちとの間で交わされる言葉には、ユーモアと優しさ、そして覚悟があります。
「仕事と恋愛、両立って難しいよね」と思う女性たちの共感を呼ぶエピソードばかりです。

忙しい日常を離れて、少しだけ“恋する気持ち”を思い出させてくれる、心地よい一冊です。

④ 『午後のチャイムが鳴るまでは』阿津川辰海(新潮社)

「昼休み」という限られた時間と空間を舞台に、ユーモアと本格ミステリを融合させた異色の短編集。
登場人物はすべて、高校生。日常の中に仕掛けられた“完全犯罪”に挑む姿が描かれます。

例えば、昼休みの間にラーメンを食べに行こうと計画する2人組、
文化祭の締切に追われて表紙イラストレーターを探し回る文芸部員たち……など、設定だけでワクワクが止まりません!

ありふれた学校生活に「こんなにもドラマがあったのか!」と驚かされること間違いなし。
読後は不思議と、青春の熱さが懐かしく感じられるはずです。

⑤ 『おしゃべりな部屋』川村元気・近藤麻理恵(幻冬舎)

“こんまり”こと近藤麻理恵さんの片づけの実話をベースに、川村元気さんが紡いだ7つの物語。
「モノの声が聞こえる」という特殊な力を持つ女性・橙木ミコが、依頼を受けた部屋を片づけながら、モノと人との思い出を読み解いていきます。

それは単なる片づけではなく、“心の整理”。
手放す痛み、残す選択、そのどれもが丁寧に描かれ、読む人の心にもそっと寄り添ってきます。

「何かを手放すことで、前に進める」
そんな気づきが詰まった、静かであたたかな物語集です。

おわりに|スキマ時間こそ、自分を癒す読書時間に

子育て中でも、「本を読むこと」は諦めなくていい。
むしろ、短編集や連作小説のような“区切りがある本”なら、スキマ時間でも楽しめるんです。

ご紹介した5冊は、どれも読みやすく、それでいて深い余韻が残る作品ばかり。
1日5分でも、布団に入ってからの10分でも、本の世界にふれるだけで、自分の気持ちが整っていくのを感じられると思います。

「今日もがんばったね」と、自分をねぎらう時間に、読書という小さな贅沢をぜひ取り入れてみてください📖🌿

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