読書スランプから脱出した方法|再び読書を楽しめた5つの工夫とおすすめ本

【図書館司書のおすすめ】

本が好きな人でも、ある日ふと「なんとなく読む気が起きない」「本を開いても頭に入らない」と感じることはありませんか?
私自身、何度か読書スランプを経験してきました。原因はさまざまですが、共通していたのは「読むことが義務のようになっていた」ということ。

今回は、そんな私が実際に読書スランプから脱出した方法と、再び読書が楽しくなったおすすめの本をご紹介します。


読書スランプってどんな状態?

読書スランプとは、本が読みたいのに読めない状態のことです。

・読書が好きなのに、全然集中できない
・どの本を選んでもピンとこない
・読んでも内容が頭に入らない
・ページを開くのさえ面倒になる

そんな状態が数日~数週間、長い人では数ヶ月続くこともあります。
私の場合は、仕事が忙しくなったり気持ちが落ち込んだ時にスランプが訪れることが多かったです。


読書スランプから抜け出すために試した5つの工夫

1. 無理に読まないと決める

読書が習慣になっている人ほど「今日も読まなきゃ」と思ってしまいがち。でも、本は義務じゃなくて娯楽
思い切って「しばらく読まない」と決めて、SNSを見たり、音楽を聴いたり、映画を見たりして過ごしました。

不思議と数日経つと、「やっぱり何か読みたい」と自然に思える瞬間が訪れました。

2. 短編やエッセイに切り替える

長編小説や重たいテーマの本は、スランプ中にはハードルが高く感じます。
そんなときは、1話完結の短編や、軽やかなエッセイ、漫画エッセイなどを選びました。

「全部読まなくてもいい」「少し読むだけで満足できる」本が、スランプ中には最適です。

3. オーディオブックで“聴く読書”

本を開く元気がないとき、試したのがオーディオブックです。
耳だけで楽しめるので、家事をしながら、移動中、寝る前のリラックスタイムにもぴったり。

「読む気が起きないけど、物語に触れたい」そんなときに助けられました。

4. 本屋さんや図書館で“ときめき”を探す

スランプ中はネットのレビューを見ても「なんか違う」と感じがち。でも、リアルな本屋さんに行くと、感覚が変わることがあります

表紙や帯の言葉、棚の配置、紙の匂い…。そうした偶然の出会いが、読書への気持ちを呼び起こしてくれます。

5. 読書記録を一時的にやめる

読んだ本を記録したり、レビューを書くのは楽しいですが、それが義務になるとスランプの原因に。
私は一時的に、読書メモやSNSへの投稿を完全にオフにしました。

「誰にも見せなくていい」本を読むと、純粋に楽しめるようになったのです。


読書スランプ中でも読めたおすすめ本5選

ここからは、私がスランプ中でも読めた本、またはスランプを抜け出すきっかけになった本を紹介します。

『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦

ユーモア独特な京都の世界観が魅力。思わず声を出して笑ってしまうような展開に引き込まれます。読み終える頃には、読書ってやっぱり楽しい!と思える一冊。

『コンビニ人間』村田沙耶香

文章が淡々としていて読みやすく、短めなのに中身が濃い作品常識って何だろう?と考えさせられながらも、スッと読めてしまう不思議な力があります。

『日日是好日』森下典子

お茶の世界を通じて、日常の美しさ心の余裕を思い出させてくれる一冊。短い章立てで読みやすく、癒されながら読書に戻れました。

『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』

その日の分だけでOKという気軽さ。歴史、文学、科学などジャンルも多彩で、「今日は何かな?」とカレンダーのように読むのが楽しいです。

『女のいない男たち』村上春樹

短編集なので、1話ずつ読み切りやすいです。村上作品の中でも比較的読みやすく読書の感覚を取り戻すのに役立ちました。


読書スランプも“必要な時間”だった

今振り返ってみると、読書スランプは「心が疲れているサイン」だったように思います。
そんなときに無理して読むより、本から少し距離を取ることも読書の一部なのかもしれません。

そして、読書が「楽しみ」だと思える自分に戻れたとき、本はまた優しく迎えてくれる
だから、もし今スランプにいる方がいたら、こう伝えたいです。

焦らなくて大丈夫。本は、いつでもあなたを待っていてくれるから。


まとめ:あなたの読書ペースでOK

読書スランプは誰にでも訪れるもの。でも、それは“読書好き”である証でもあります。

今回紹介したスランプ脱出法や本が、少しでもあなたの参考になれば嬉しいです。
もし「こんな本でスランプを抜け出した!」という体験があれば、ぜひコメントで教えてくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました